日本へ帰省した時に、親戚の子と話していて気がついたのですが、アメリカの学校の名簿は、日本の学校のと全く違います。日本で生まれ育ったウェブ担当もすっかり忘れていました。今回は学校の名簿についてです。
ラストネーム(姓)は使わない
日本の学校では生徒を田中さん、鈴木さんなど姓で呼びますが、現地ではファーストネーム(名)を使い、教師も子供たちを姓で呼ぶことはありません。出席を確認する時や、学校の宿題や工作、プリントに名前を書くとき、クラス全体に公表されるリストもファーストネームのみです。クラスの子どもたちのラストネームを知る機会は、個人的に仲良くならない限りほとんどありません。
名簿は男女混合
共学の現地校では、名簿は男女混合で、ファーストネーム、またはラストネームのアルファベット順になっています。
ファーストネームのアルファベット順であれば、Aisha, Alex, Ann、といったリストになりますが、ラストネームの順ですと、公開されていないので、名簿の一覧にはHanaの次はAlex、その次はMichaelといったように、ランダムに名前が並ぶことになります。
ここで、ファーストネームが同じ生徒がもしクラスに二人いたらどうするか、なのですが、その場合は一方のラストネームも合わせて呼んだりするそうです。例えばジョン・スミスとジョン・リンドバーグがいたら、ジョン・スミスとジョン、と言い分けます。
先生はもちろん姓名を把握しているのですが、公表していないのです。
アメリカはプライバシーやジェンダーに配慮する機会が多いので、このようなシステムが取り入れられたのかもしれませんが、ただ単純に男女を分けなければいけない機会があまりないので、シンプルな方法になったのかもしれません。性教育でさえ、男女一緒に指導した方が効果が大きいとしている学校もあるようです。
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現地の人とのメールは、Mr./Ms.+姓より、名前だけでやりとりすることがとても多いのですが、小さい頃からこういった習慣があれば自然なのかもしれませんね。
ただ、先生に対しては、キンダーガーデンの子も、もちろん親も、必ずMr./ Mrs./ Ms.にラストネームをつけて呼ぶのがルールです。
余談ですが、電話連絡網もないので、他の家庭の連絡先を知ることもありません。必要なことは学校や、クラス委員からメールでお知らせがあります。プライバシーが守られるシステムと言えます。