アメリカでは公園の一角に、バーベキュー(BBQ)グリルの設備があり、週末や5月のメモリアルデー連休にバーベキューパーティが盛んに開かれています。これからの季節は青空の下、家族や友人と一緒に公園で楽しんでみてはいかがですか?
目次:
1,BBQサイトの予約は?
2,BBQグリルについて
3,火起こしに必要なもの
4,火の起こし方
5,食材の準備
6,グリルの後片付け
おまけ:家でBBQを楽しむ
1,BBQサイトの予約は?
予約と料金の有無は市や郡の公園によって変わります。予約が必要ない場所は基本的に早い者勝ちになりますので、テーブルにピクニックシートをかけてわかるようにしておきます。
2,BBQグリルについて
写真のようなBBQグリルが、テーブル近くに設置されています。グリルには落ち葉やゴミ、灰が入っていることがあるので、使う前にワイヤーブラシなどでこすり掃除をします。紙袋やビニールを手袋代わりにしてゴミを取り除きます。
3,火起こしに必要なもの
- チャコール 公園のグリルには、チャコール(炭)/Charcoalを使います。チャコールは火をおこすのに少し手間がかかりますが、いったん火がつくと安定した火力が得られます。練炭・豆炭(briquet)タイプと木炭(lump)タイプがあり、前者は火の持ちがよく、後者の木炭タイプは添加物がないので自然の木の香りを楽しめますが、比較的早く燃え尽きてしまうようです。公園では手軽な練炭・豆炭タイプが使われます。
- 着火ライター (lighter fluid)いわゆる日本のチャッカマン。BBQには必需品です。
- 新聞紙、着火剤 火をつけるのに使います。着火剤は液体と固体のものがあります。
- トング BBQ用に販売されている、柄の長いトングが何かと便利です。大きなお肉をしっかりとつかめます。
- 焼き網、アルミホイル グリルの網の目は荒いので、日本の網があると小さなものを焼くのに便利です。こちらの日系スーパーやDaisoなどで手に入ります。またホームセンター等にもBBQ用の様々な網や鉄板が販売されています。一番手軽なのは、アルミホイルにフォークで穴を開けたものを網代わりに使う方法です。
- ワイヤーブラシ・スクレーパー 網のお手入れに便利です。
- 水 火の始末に使います。
あれば便利な道具
- チャコール・チムニー・スターター (Charcoal Chimney Starter)着火剤を使わず簡単に火を起こせる道具です。着火剤の臭いが気になるという方にはおすすめです。
- スコップ、または炭用トング チャコールを扱うのに使います。
- 厚手のミトン、軍手 もあると便利です。他にも、BBQ用のツールがお店にたくさん販売されています。
4,火の起こし方
方法1:
着火剤がチャコールに添加されている場合は、グリルにチャコールを入れ着火ライターで火をつけます。
方法2:
チャコールに液体の着火剤をかけるか、固形の着火剤をチャコールの下に並べて火をつけます。液体の着火剤は火に直接かけると燃え盛って危険です。
方法3:
チャコール・チムニー・スターターを使います。チャコールを入れ、下部に新聞を詰めて火をつけます。使い方は動画サイトなどで見ることができます。
5,食材の準備
肉・・室温にもどしておくと、火が通りやすいのですぐに焼けます。ステーキ肉、豚肉、鶏肉なんでもOK。自家製の特製タレに漬け込んでも美味しいですし、市販のBBQソースや、アメリカで100年以上愛されているステーキソースのA1 Sauceなどもお手軽なので試してみるのもおすすめ。遠火でお肉を焼くと、ジューシーな炭火焼きステーキに仕上がります。もちろんえびやほたてなど魚介も美味しいです。
野菜・・火が通りにくいじゃがいもやかぼちゃは、予め電子レンジで加熱しておきます。アスパラ、レッドペッパー、玉ねぎ、マッシュルームなどはホイルに包んでバターと塩コショウをかけ、蒸し焼きが簡単。そしてBBQに欠かせないのがとうもろこし!これも予め茹でておいてさっと火を通すだけにすると簡単です。
スモア・・BBQ・キャンプファイヤーに欠かせないのがスモア/Smore。金属製のBBQ用の串にマシュマロを刺して、火にかざします。表面がこんがりしてきたら、好みでチョコレートと一緒にグラハムクラッカーに挟んで食べます。マシュマロがとろけて子どもに大人気のデザートです。
BBQは、日本では焼くだけの料理と思われがちですが、アメリカでは建国前から親しまれてきた料理法で、肉の部位、ソースの種類、焼き方、炭の種類、香りづけに使う木のチップなどが味を左右する、奥の深い料理です。インターネットにはたくさんのレシピがありますので、こだわりの一品を作ってみるのも楽しいですよ。
アルコールは禁止している公園もあるので、お酒を持ち込むときはウェブサイト等で確認しましょう。
6,グリルの後片付け
まだチャコールが燃えているうちに水をかけると、黒煙が舞い上がって危険です。おしゃべりなどしながら火が消えるのをゆっくり待ちます。燃え尽きた炭には、帰る前に念のため水をかけておくと安心です。公園によっては、グリルのすぐ近くにcoal receptacleと呼ばれる箱があり(写真)、使い終わったチャコールを捨てられますが、後片付けについては市のウェブサイトでBBQまたはBarbecueと検索すると、注意点などが掲載されています。火の扱いにご注意ください。
おまけ:家でBBQを楽しむ
アパート、コンドミニアムのBBQエリアを利用する
多くの場合、集合住宅ではプールやクラブハウスと同様に、共有のBBQグリルがあります。使用ルールは各所で違います。ベランダのBBQに関して、すべてのグリルの使用を禁止しているアパートもあれば、スプリンクラーシステムの状態によって許可されている場所もありますが、多くの場所ではカリフォルニア州の法律にそって禁止されています。
一軒家
BBQグリルは、ホームセンター等で売られていますので、好みのグリルを購入してもよいでしょう。値段、装備は様々。小さいものなら使用も処分も手軽です。グリルの種類は、チャコールの他にガス(Propane Gas)があります。ガスは、着火がとても簡単です。専用のガスタンクは、スーパーやホームセンターにあり、使ったタンクを持って行くとガスの補充をしてくれます。また、タンクの処分方法については各市のウェブサイトなどに情報があります。